モアサナイトとダイヤモンドの違い:輝き・硬度・見分け方
手短に言えば
モアサナイトは炭化ケイ素からなる人工宝石で、ダイヤモンドに酷似していますが光学特性が異なります。ダイヤモンドの2倍以上の光分散度(ファイヤ)を持ち虹色に強く輝き、10倍ルーペで観察すると稜線が二重に見える複屈折を示します。安価な熱伝導テスターでは区別できませんが、電気伝導性テスターや顕微鏡で即座に見分けられます。
物質としての違い:炭化ケイ素と純粋な炭素
天然のモアサナイトは隕石中に極微量存在するのみで、市場のものは全てラボで結晶化された合成石です。
ダイヤモンドは純粋な炭素からなり、これはラボグロウンダイヤモンドにも共通する特性です。
輝きとファイヤ:虹色のディスコボール効果
モアサナイトの分散度は0.104とダイヤモンド(0.044)を大きく上回ります。直射日光下では極めて鮮やかな虹色の光を放ち、ディスコボール効果と呼ばれます。
10倍ルーペで見る複屈折(ダブリング)
ダイヤモンドは単屈折ですが、モアサナイトは複屈折性です。ルーペでテーブル面を通してパビリオンの稜線を見ると、線が二重にブレて見える(ダブリング)のが決定的な識別点です。
硬度と耐久性:モース硬度9.25対10
ダイヤモンドは最高の10。モアサナイトは9.25と宝石界で2番目に硬く、普段使いで傷つく心配はありません。詳しくはダイヤモンドの4C基準をご覧ください。
簡易テスターが騙される理由
ペン型テスターは熱伝導率を測るため、熱伝導性が極めて高いモアサナイトを天然ダイヤと誤判定します。プロは電気伝導性を同時測定するマルチテスターを使用します。
価格と二次流通の資産価値
モアサナイトは安価に購入できますが、買取店でのリセールバリューはほぼ地金のみとなります。詳しくはジュエリーの価値査定をご確認ください。
よくある質問
鑑定士はモアサナイトをルーペで見抜けますか?
はい。10倍ルーペで観察すれば、特有の稜線の二重化(ダブリング)と過剰な虹色の輝きですぐに見分けられます。
モアサナイトはダイヤモンドテスターに反応しますか?
熱伝導式テスターには反応してしまいますが、電気伝導率を測定するマルチテスターでは見抜かれます。
モアサナイトは経年劣化で曇りますか?
いいえ。モース硬度9.25のため傷つきません。中性洗剤で洗えば皮脂汚れが落ちて輝きが蘇ります。
Caratアプリで石留めの状態を見られますか?
詳しくは<a href="/how-it-works">仕組みページ</a>をご覧ください。